アジャイル開発で効率的に作業を進めるにはツールの利用が欠かせません。実装するべき機能のリストや、その進捗状況を表わす”カンバン”など、定型的な管理手法が提案されているからです。特に、小さく始めて大きく育てる方針の下では、無料で使えるプロジェクト管理ツールが最適と言えるでしょう。世界的にも有名なツールを紹介します。
Trello
最もシンプルに”カンバン”が使えるのがTrelloです。直感的に理解できるデザインで、タスクの管理が可能になります。ただし、チームとしてのアジャイル開発には機能が不足しているので、個人レベルでのタスク管理に向いているツールと言えます。
PivotalTracker
アジャイル開発に必要な要素が網羅されているツールとして推奨できるのがPivotalTrackerです。”プロ仕様”のデザインで、使いやすい設計に仕上がっています。機能が豊富なのが良い点ですが、一方でアジャイル開発の初心者には、機能が多すぎるという側面もあります。少しずつ機能を試していき、最適な使い方を探ってみるのが良いでしょう。ユーザー3名までは無料です。
Yodiz
Yodizは、アジャイル開発の全てを含んだオール・イン・ワン型のプラットフォームです。機能や計画の管理はもちろん、コメント機能などによって、チームの会話を促進します。スクリーンショットを撮るブラウザのアドオン機能なども提供しており、生産性の向上に貢献します。ユーザー3人まで無料です。
Version One
大規模チームでのアジャイル開発まで拡張できるツールがVersion Oneです。他ツールとの連携に強みを持ち、APIを使った自社開発にも応用できます。1プロジェクトまでは無料で使用可能です。
Backlog
日本製のプロジェクト管理ツールで、デザインもポップで見やすいものになっています。日本の現場では欠かせないガントチャート機能なども備えてあるので、多くの企業で重宝されるでしょう。
まとめ
アジャイル開発は管理手法が定型化されているため、UIデザインの優れたツールを活用すると生産性が向上します。規模が小さければ、たいていの場合、無料で使用ができるので、まずは試してみてから本格導入するとよいでしょう。
多少の予算がある場合は、JIRAなど、他の優れたツールの使用も考えられます。また、アジャイル開発に限らず、一般的なプロジェクト管理では、AsanaやProducteevなど、様々なサービスが提供されるようになりました。チームの好みやプロセスによって、最適なツールが見つかるはずです。
