巷では「3か月で英語をマスター」といった短期間での英語習得を売り文句にした教材があふれています。それらの教材の目標はそれぞれでしょうが、私の場合、5年間英語を主として用いていても、満足するレベルには到達していません。5年の経験の後、最も納得感のある勉強法だと思ったのは、「10年という短期間で英語をマスターする方法」です。
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「10年という短期間で英語をマスターする方法」とは何か
読む・書く・聞く・話すの4技能について、数年ごとにくぎって、到達するべきレベルとその学習法を説明しています。まず、読むことについては、日本語で書かれた英文法書にはじまり、短い文章、本と10年かけて読む対象を拡げています。
次に、書くという技能については、最初の一年はオリジナルで英文を書いても間違えるだけなので、正しい文章を書き写すことに専念する。2-3年目で短い文章を書き始め、4-6年目は積極的にアドバイスを受け、誤りを正す。7年目以降、ブログなどで主張のある文章を定期的に書くことを勧めています。
そして、聞くことについては、インターネット上での動画や、英語字幕の映画などを勧めています。5年目以降には細かい発音の理解が必須です。
最後に話すことについては、最初の2年では、ひたすら話すことを推奨しています。私も実践していましたが、英語で独り言をすることは特に勧められています。3-5年目では英語で話す友達をつくり、6年目以降は増えてきた語彙や正しい文法をリアルタイムで使えることを目指します。
語学の習得がうまく進まないことは、心が折れる要因の一つになります。日本人は一か月や一年の留学を経て、語学が上達することを期待してしまいますが、実用の観点からするとまだまだです。正しい方法で勉強していれば、一年で英語がマスターできないことを気に病む必要はありません。10年のスパンで学習を続けていくのがよいと思います。
シリーズ次回の記事は「海外で活躍するために必要な3つのQ – 海外就職シリーズ (9)」