海外で就職する場合、どのように企業を探せばよいでしょうか。求人情報はインターネット上でも探すことができますし、人と出会うことで良い求人に出会う可能性もあります。
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英語が読めればオンラインで就職活動が可能
現代はオンラインでの求人が盛んです。最も重要なWebサービスはLinkedInでしょう。LinkedInはビジネスに特化したソーシャルネットワークです。誰でも無料で、自分の職歴や学歴を登録できます。
また、世界中の企業の求人情報を検索することができます。日本の商習慣にLinkedInは合致していないという指摘もあるように、多くの人に馴染みがないかもしれません。海外では、就職活動においてLinkedInは一般的なツールです。
また、求人情報は地域や業界に特化したWebサイトにまとめられていることがあります。私が就職活動をしたドイツのベルリンでは、ベンチャー企業に関するかなりの求人がベルリン・スタートアップ・ジョブスに出稿されていました。自分が特定の地域や業界に興味があれば、それをキーワードにして検索するのがよいでしょう。
インターネットを使えば、様々な方法で企業に近づくことができます。自分のスキルや興味に合致しそうな企業のWebサイトに求人情報があれば、直接応募することもできます。極端な例ですが、その企業で働いている人をTwitterで見つけて、話しかけて、就職のチャンスを探ることもできるかもしれません。こういった方法は、「飛び込み営業」のようなもので、成功の確率はあまり高くありませんが、一つの選択肢として考えられます。
現地の人材紹介会社に登録するという方法もあります。例えば、センターピープルというイギリスの会社では、日本人を現地で就職させる支援業務をしています。人材コンサルタントと話すことで、現実的なアドバイスを受けることができます。
地道な活動ながらも、見逃せないのがオフラインでの就職活動
現地で就職活動ができるのであれば、現地のイベントに参加するのが有効です。もし専門的な内容を学ぶ学校に通っていれば、その会社に企業が訪れるケースがあるかもしれません。そのほかにも、海外は日本のような新卒一括採用ではないので、様々な時期に就職フェアが開催されています。Meetup.comは地域性の高いイベントを紹介するWebサービスです。自分が興味のある地域の就職関連のイベントを探して、参加することができます。
フォーマルな形式で企業からプレゼンテーションが行われるイベントもありますし、よりカジュアルな形式で、採用担当者と会話できるイベントもあります。カジュアルな形式の場合、かしこまらずに、積極的に知り合いを増やしていくとよいでしょう。
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