生きがいさえあれば海外就職で給料が下がっても受け入れられるか?– 海外就職ディスカッション (6)

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海外就職

誰しも生活がかかっているので、現在の給料水準を守らなければいけないと考えるのも当然でしょう。でも、少しくらい下がってもいいから海外へ挑戦したいと考える人もいるかもしれません。給料は高いに越したことはないと思いますが、どちらの考え方が海外就職に向いているでしょうか。

シリーズ前回の記事は「海外就職に必要なのは受験英語ではなく実用英語 – 海外就職ディスカッション(5)

短期的には下がってしまうのも当然。戦略的なキャリアアップを考えよう

給料には様々な要素が関わります。まず、人材市場における需要と供給という側面があると思います。必要とされるスキルを持っている人であれば、引く手あまたになるので、高い給料がもらえます。「どうして日本人がここで就職したいの?」と言われる状況では、給料が下がってしまうのも仕方ないかもしれません。

しかし、1社目で下がっても、2社目3社目とキャリアを築く中で、給料を上げていくという戦略がとれます。海外は終身雇用の性格が弱いので、企業から求められるスキルを身に付ければ、それだけ昇給のチャンスが広がっていきます。

私の場合も、初めて就職活動をしたときには、とても就職が難しかったのですが、数年こちらで働いた後は、ヘッドハンターから声がかかるケースもあります。短期的な給料の金額ではなく、長期的に見て、理想の報酬を獲得できるよう考えるのが良いのではないかと思います。

多くの人は生きがいを優先するが、現実的な意思決定も必要

オンライン生放送学習サービスSchoo(スクー)で「海外就職は本当に自身のキャリアアップに繋がるのか」の講義を行った際、海外就職でも絶対昇給を要求するか、一時的に給料が下がっても海外就職を実現したいか質問を行い、議論を進めました。海外就職に興味の強い参加者の方々だったせいか、給料が下がっても海外就職に挑戦したいと考える人が多くの割合を占めています。

ベンチャー就職などと同じように、ライフスタイルや働きがいを優先するので、海外就職するという目的を優先して給与水準を検討したいという意見が多くみられました。お金に代えられない経験がある、生活レベルを含めて総合的に検討したい、現地で生活できる金額であれば給与が下がっても受け入れられる、というコメントもあります。

非常に参考になった意見は「先進国である日本を出て、さらに高収入を目指すのは難しいだろう」というものでした。物価・為替の影響もあるため、給与水準の比較は一筋縄ではいきません。

現実的にお金も重要だと考える人は、リタイヤまで時間があり子育てがあるという方や、終身雇用がない国々では稼げる内に稼ぎたいと考える方が見受けられました。

私の経験から考えると、海外で就職するのは狭き門です。給与については柔軟な考えを持ち、どうしても受け入られない水準であれば、日本で貯金してから出直すといった現実的な戦略を検討してもよいのではないかと思います。

 

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