人工知能やシェアリングエコノミー。あなたなら、どんなスタートアップを創る?
ビジネスモデルには流行があります。例えば、ソーシャルメディアが生まれた際には、Facebookだけではなく、TwitterやLinkedIn、GreeやMixi、MySpaceなども創業されています。ビジネスモデルが流行するには理由があり、技術の進歩や人々の考え方の移り変わりが背景にあるからです。
新しいビジネスモデルを考える際にも、表面的に人の真似をするのではなく、本質的な部分を理解し、自分なりの工夫を加えるのが成功の近道です。流行しているビジネスモデルを参考に、自分の個性や強みを加えて新たな起業アイデアにする手法が推奨されます。他のアイデアを自分のものにするという意味で、ここではあえて、ビジネスモデルを「盗む」ことを提案したいと思います。
本書では、モバイルや人工知能といった最新技術によって可能になった新しいビジネスモデルの潮流を解説し、それをどのように「盗める」かを分析します。最新技術や人々の習慣の変化によって生まれた新しい概念は、大きなビジネス上の変化をもたらし、工夫次第でチャンスをつかめるのです。
シェアリングエコノミー、Everything As A Service、Eコマース、デジタル・コンバージェンス、アテンションエコノミー、複合現実(VR/AR)、人工知能、IoT(モノのインターネット)、フィンテック、社会起業を取り上げます。
自分で新しいビジネスモデルを考えたいという方に向けて、新しいビジネスモデルから独自のビジネスアイデアへ結びつけるための手順を紹介します。情報資産のコストが著しく下がり、起業が容易になった現在、ビジネスアイデアを考えるのはとても面白い試みなのではないでしょうか。
< 本書の内容 >
- 「今までにないビジネスモデル」に意味はあるか
I. Facebookは世界初のソーシャルメディアではない
II. アイデアを「盗んで」自分のものにする
III. 小さな起業と大きな起業 - 盗むべきビジネスモデル10選
I. シェアリングエコノミー :Uber for x、クラウドソーシング
II. Everything as a service :クラウドコンピューティング
III. Eコマース:越境、ソーシャル、O2O、VR/AR。その可能性は無限大
IV. デジタル・コンバージェンス:情報・通信・エンタメの融合
V. アテンションエコノミー:経済活動の中心は「注意」から「意志」へと変化
VI. 複合現実(Mixed reality):リアルとバーチャルをつなぐ
VII. 人工知能 :膨大なデータから意思決定を支援する
VIII. IoT(モノのインターネット):無数のセンサーから情報収集
IX. フィンテック:旧来の金融業界を最新技術で改革する
X. 社会起業:ビジネスモデル分析における第三の価値 - ビジネスモデルとは何か
I. ビジネスモデルを考える意味
II. ビジネスモデル分析の基本
III. 情報系ビジネスモデルの定石20選 - ビジネスモデル創出の具体的なステップ
I. アイデアの作り方
II. アイデアを一言で表すと?
III. 起業家、問題、製品、市場の適合度を知る
IV. ビジネスモデル・キャンバス
V. リーンスタートアップ
VI. 起業アイデアが固まったら何をする?
VII. 孵化する段階から成長する段階へ