語学の壁をどう超えたのか?海外経験無しから海外で働ける語学力を身につけた経験談

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海外就職

海外企業で5年近く働く中で、日常的に英語を使ってビジネスが行えるようになりました。帰国子女ではなく、30歳まで日本で過ごしていた自分にとって、そこには大きな苦労がありました。いや、まだ苦労を続けていると言ったほうが良いかもしれません。

海外企業で働くということ〜多文化力・グローバル力とは?をテーマに、日本時間2019年12月20日(金)にオンライントークイベントが行われ、スピーカーとして登壇しました。その中の一つのトピックとして、語学の壁をどう超えたのかという点が取り上げられています。

英語の学習に近道はない

留学で約2年、海外で就職してから約5年を過ごす中で、英語の学習に近道はないと感じています。3か月や半年で語学ができてしまうと期待すると、かえって、自分が落ち込んでしまうだけです。10年かかって英語を覚えるという覚悟を持って進む心構えを推奨します。自分の場合、留学した当初は、周囲が言っている内容をほとんど聞き取れませんでした。留学と仕事を合わせて4年くらいたったところで、ある程度、聞き取りができるようになり、これくらいできる状態で留学を始めれば、もっと楽しめたのに、と思ったものです。今でも、毎日のように新しい単語を学び、これからも英語学習は続けていくと思います。

自分の学習方法としては、特別なものはありません。多くの英語学習方法で提唱されているように、シャドーイングは多用しています。シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、それに続いて、自分も発声を真似していくというものです。自分の場合、スティーブ・ジョブスが話したスタンフォード大学の卒業式スピーチを100回シャドーイングを行いました。「Stay hungry, stay foolish」という言葉に代表されるように、新しい物事に挑戦する自分を後押ししてくれるような内容なので、英語学習を行いながら、精神的な支えにもなったものです。

目ではなく、耳を使って英語を学ぶ

もう一つ英語学習の心構えとしておススメするのは、耳から学ぶことです。日本人の場合、単語帳を目で眺めて勉強すると、日本語の発音で覚えてしまいます。だから、外国人の英語を聞いたときに、その関連付けが行えず、聞き取れないという結果に落ちいってしまうからです。耳から覚えた英語だけを英語学習とカウントする、といった気概で進めていくのが良いのではないでしょうか。

スペインに住みながら英語を公用語として働いている自分としては、英語もスペイン語も両方必要です。いつまでたっても英語の学習が終わらない状況なので、まず、英語の学習を重視してきました。一方、会社の外ではスペイン語を学ぶ必要があります。レストランやスーパーなどの簡単な会話は、単語をいくつか覚えれば済みますが、銀行・不動産会社・病院など、複雑なコミュニケーションが求められる状況では、会話が難しいと感じています。スペイン語の勉強はこれから増やしていきたいと思っている昨今です。

欧州では、英語を公用語とする企業が増えているように感じています。世界中からタレントを集めるためにも、ローカルな言語よりも英語の方が有利だという戦略が反映されていると思います。グローバルな社会では、英語を母語としない国でも、英語で仕事を見つけるチャンスが増えているのではないでしょうか。

語学学校で学ぶのは、会社で働くよりもストレスが大きかった

オンライントークイベントでは、心が折れそうになった経験について質問がありました。自分の場合、語学学校は本当にストレスを感じていました。企業に就職してからの方が、楽に感じたように思います。

語学学校では、自分の弱みを改善する作業を強いられます。たとえば、スピーキングが苦手であれば、苦手なスピーキングを延々と続けなければなりません。海外の先生は厳しい人も多く、初心者相手にも関わらずスペイン語をスペイン語で教える人や、分かりませんは許しませんと徹底してくる人も見られました。勉強の進め方も異なっており、単語や文法よりも、まず、会話といった手法にも戸惑いがありました。

企業に入ってしまえば、苦手なものは人に任せられます。スピーキングが苦手であれば、会話が必要な営業の人に任せてしまえば良いわけです。弱みは人に任せ、強みを活かすのが、自分のパフォーマンスをあげるのにつながるし、周囲もそれを求めています。そのような意味では、語学学校よりも企業の方がストレスが少ないと感じました。

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