Shopify Plusのエンタープライズ向けECプラットフォームに向いている企業の特徴とは?

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Shopify Plusは、エンタープライズ向けに用意されたShopifyの上位プランです。通常の利用であればShopifyの機能で十分ですが、さらに大規模な運営がしたい、カスタマイズをしたいという要望がある場合、Shopify Plusの利用が有効です。具体的には、スタッフ・アカウントが無制限、1分間当たり1万取引の処理が可能、担当者によるサポートといったメリットがあります。

Shopify Plusの利点

Shopify Plusの利点としては、取引手数料が引き下げられる点が挙げられます。クレジットカードの手数料は引き続きあるものの、0.5~2%かかった手数料が、売り上げの額によっては0.2%未満となるので、収益性を高めてくれます。

Shopifyにはアプリ導入によって機能を付加するところが魅力です。Shopify Plusでは、限定のアプリが利用できるようになり、さらなる機能追加が行えるようになります。例えば、Shopify Flowは、自動化ツールで、ある条件に応じて、顧客にタグ付けをしたり、最注文を送ったりといった便利な機能です。一時的な安売りであるフラッシュセールを管理するLaunchpad、買い物カゴから決済のカスタマイズを行うScript Editorといったアプリも人気となっています。

Shopify Plus限定の機能としては卸売チャネルが挙げられます。パスワードで保護されたECサイトを別に作成し、消費者向けと同じ商品を、安い値段で大量注文できるようにするものです。Shopify Plus一つで、B2C向け・B2B向けの商品も顧客も管理が可能で、請求・配送管理などが行えるのは魅力的です。

卸売と同様、マルチストアが使えるのは、多言語展開にも有効です。一つのアカウントで複数の言語を切り替えたマルチストア機能が使えるのは、通常のShopifyのプランではできないことです。それぞれ、.com, .au, .ukといった異なるドメインを付けて国際展開・越境ECが行えます。

Shopify Plusでは、Facebook上のShopify Plusコミュニティやマーチャントサクセスプログラム、Shopifyパートナープログラム、Shopifyアカデミーといった情報源に参加できます。また、日本ではFlagship社やトランスコスモス技術研究所が、Shopify Plus公式パートナーとして認定されており、日本企業での利用も増加しています。

Shopify Plusに向いている企業

Shopify Plusを使う前に考慮するべき点としては、価格体系が不明瞭な点が挙げられます。公式サイトでも明確に記載はなく、Shopifyに問い合わせた上で、取引額に応じて価格が決まります。通常のAdvanced Shopifyが月額299ドルである一方で、Shopify Plusは月額2000ドル以上になると考えられます。

Shopify Plusに向いているのは、大規模な新興企業、卸売業者、大規模なEコマース事業者が考えられます。中小規模のEコマースであれば、通常のShopifyのプランで十分でしょう。急激な取引の増加が発生し、技術者によるインフラ運用を考慮したい場合には、1万取引の処理が可能になるShopify Plusの利用が良いと考えらえます。

Shopify、Shopify Plusは画面側のカスタマイズやアプリの導入が可能ですが、バックエンド側のカスタイマイズはあまり提供されていません。クラウド型のシステムなので当然ですが、サーバープログラムの編集を行いたい場合は、Shopifyではなく、オープンソース型のECサイト開発が向いていると言えます。

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