プロダクトマネージャーが顧客寄り、プロダクトオーナーが開発寄りの役割を担う製品開発プロセス

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CTOの視点

プロダクトマネージャーとプロダクトオーナーは、製品開発工程の中で異なる部分に注力しながらも、互いに重なった責任範囲を持ち、協力しながらプロダクトマネジメントを実施します。プロダクトマネージャーは顧客寄り、プロダクトオーナーは開発寄りの責任を担うのが一般的です。企業の規模や開発する製品の特徴に応じて、その役割を定義していく必要があります。

プロダクトマネージャーとプロダクトオーナーの違いとは

プロダクトマネージャーは、製品開発の工程の中でも、より上流・顧客寄り・長期的・戦略的な仕事を担います。一方で、プロダクトオーナーは、下流・開発チーム寄り・短期的・戦術的な部分に責任を持っています。

プロダクトマネージャーは、顧客の声を代表する存在として、市場やユーザーを深く理解し、その解決策を提案する役割です。製品ロードマップを作成し、マーケティングチームと協業しながら、製品の価値を市場に届ける仕事があります。ビジネス側の観点から製品開発に携わり、収益性の評価や予算の獲得などを通して、経営層にレポートします。

プロダクトオーナーは、開発チームで行われる週次・日次のミーティングに参加し、実装するべき製品機能を伝える役割があります。実装するべき機能は「バックログ」と呼ばれるリストにまとめられますが、そのチームのバックログについて、優先順位を立てたり、必要なくなった機能を削除したりといった仕事が求められます。

プロダクトマネージャー及びプロダクトオーナーは、「何を」実装するかを管理しますが、「いつ」「どのように」実装を行うかは、プロジェクトマネージャーやスクラムマスターの責任に移ります。開発者に作業を割り振ったり、見積もりを行ったりするのは、開発チームに委ねられており、プロジェクトマネージャーがその責任を負います。

プロダクトマネージャーとプロダクトオーナーは、どちらが偉いということはなく、そのコミットするべき仕事が異なっているのです。チームが小さいうちは、役割が兼務されていても、チームが大きくなるにつれて、細分化し、役割分担が進んでいきます。その仕事はゆるやかに重なっており、それぞれが情報交換しながら、製品開発に取り組みます。

技術寄り、ジェネラリスト、ビジネス寄りのプロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーやそれに関連する役割は、企業や携わる製品によって異なってきます。米コンサルティング会社マッキンゼーは「Product manager for the digital world」の中で、典型的なプロダクトマネージャーの3類型として、「テクノロジスト(技術者)」「ジェネラリスト」「ビジネス・オリエンテッド」を挙げています。

技術寄りのプロダクトマネージャー

エンジニアとして経歴を積んだ人が、テクノロジーの視点からプロダクトマネージャーの役割を担うケースです。ソリューションの技術面に注目しているのが特徴で、主に、複雑なB2B製品やバックエンド製品を扱う企業でよく見られます。ビジネス上の指標よりも、技術的な面白さを追求する傾向があります。Amazon Web Serviceのようなエンジニア向け製品の開発が例となります。

ジェネラリストのプロダクトマネージャー

技術的な経験を持ちながら、ビジネス上の知識を持ち合わせている人が、ユーザー体験を重視して、製品開発に取り組むパターンです。B2B製品のフロントエンド開発や、B2C製品の開発によく見られます。利用者の指標に基づいて、製品ロードマップを作成していきます。FacebookやAmazonの画面回りといった製品開発をイメージすると良いでしょう。

ビジネス寄りのプロダクトマネージャー

ビジネス系の経験を積んだ人がプロダクトマネージャーになるケースです。B2C製品でよく見られる配置で、ビジネス上の指標を最大化するのを目的としています。ゲームの開発のような場面がその例となります。

まとめ

プロダクトマネージャーは製品開発工程のうち顧客寄りの部分を担当し、プロダクトオーナーは開発寄りの作業を実施します。プロジェクトマネージャー等を含め、関連する役割は、それぞれ重なった責任を持ち、情報共有しながら仕事を行うことになります。企業の規模や開発する製品によって、プロダクトマネージャーの役割は異なってくるので、チームの現状を踏まえた上で、その役割を定義する必要があります。

プロダクトマネジメント入門講座:作るなら最初から世界を目指せ!シリコンバレー流Product Management

テクノロジーの聖地シリコンバレーからPMの仕事や魅力とキャリアの可能性を、在住13年以上、現在米系スタートアップで働く現役Principal Product Managerが具体的事例をもとに紐解きます。

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